田んぼの虫の言い分―トンボ・バッタ・ハチが見た田んぼ環境の変貌 (人間選書)



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田んぼの虫の言い分―トンボ・バッタ・ハチが見た田んぼ環境の変貌 (人間選書)
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アマチュアの活躍を,身近に見れる本

 ウスバキトンボの飛来数増加について書かれていると,本書を紹介された。私の今住む奄美大島では,5月に多数の個体に気が付いた。おそらくもっと早くから飛来していた個体が多いと思われる。「南から侵入した個体が,世代を重ねて北上する」という通説には根拠が無く,筆者は自説を繰り広げており,南方定点観測船のデータなども駆使している。もしそれが本当であれば,今後のウスバキトンボの増減を記録することは,大きな意味を持つこととなる。そういう意味で,本書を読んで感じ取ったことは面白いと思われる。
 本書はトンボ以外にバッタ,ハチという3種の昆虫に対して,3名のアマチュアが取り組んだその結果を示し,「ここが分からない」と問題提起をしている。身近な環境でありながら,理解し切れていない「田んぼ」という環境について,昆虫を通してアプローチしていく姿勢に好感が持てた。アマチュアにできること・できないことが書いてあり,「自分が調べるならば」とついつい考え込む瞬間が多かった。
 是非中学生の夏休み研究から一般にまで読んで欲しい。



農山漁村文化協会







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